税金・ふるさと納税の解説記事
ふるさと納税の上限額は「年収だけで決まる」と思われがちですが、実際には家族構成、配偶者の年収、社会保険料、不動産所得や株の申告の有無で大きく変わります。給与だけを前提にした早見表をそのまま使うと、寄附しすぎて自己負担が増えることがあります。
このページでは、令和8年分の税制での年収別・家族構成別の上限額、配偶者の年収で変わる配偶者控除・配偶者特別控除、端数処理や税率の境目で自己負担が2,000円にならない理由、不動産投資の赤字(損益通算)と土地の借入金利子、株の配当・売却益を申告したときの3方式の比較、国民年金と国民健康保険の見積もり方、中古建物の耐用年数(簡便法)を解説した記事をまとめています。
どの記事も、ふるさと納税シミュレーターと同じ計算で数字を出し、根拠になる法令や国税庁・総務省の資料を載せています。
このテーマの要点
- ふるさと納税の上限は、住民税の所得割の2割が基準。年収だけでなく、家族構成・社会保険料・ほかの所得で変わる
- 配偶者の年収が169万円までなら、上限は配偶者の収入がない場合と同じ。207万円を超えると独身と同じになる
- 自己負担が1,900円や2,100円になるのは、税額の端数切り捨てのため。税率の境目のすぐ上にいる人は、上限以内でも2,000円を大きく超えることがある
- 不動産投資の赤字を給与と相殺すると、上限も下がる。ただし土地を買うための借入金の利子の分は相殺できない
- 株の配当・売却益は申告しないかぎり上限に入らない。申告すると上限は増えるが、国民健康保険料などが上がることがある
詳しい根拠と計算例は、下の各記事で解説しています。
記事一覧(7本)
- ふるさと納税の上限額 年収別早見表(令和8年分・家族構成別)ふるさと納税で自己負担2,000円のまま寄附できる上限額を、給与収入300万〜1,500万円と家族構成(独身・共働き・夫婦・高校生・大学生の子)ごとに一覧にしました。令和8年分の税制で計算しています。
- ふるさと納税の上限は配偶者の年収で変わる(配偶者控除・配偶者特別控除、令和8年分)配偶者の給与収入が136万円・169万円・207万円を境に、配偶者控除と配偶者特別控除がどう変わり、ふるさと納税の上限額がいくら変わるかを、本人の年収500万・700万・1,000万円の例で計算しました。
- ふるさと納税の自己負担が2,000円ちょうどにならない理由(1,900円・2,100円と、税率の境目の注意)ふるさと納税の自己負担が1,900円や2,100円になるのは所得税と住民税の端数処理のためです。上限額以内でも、所得税の税率の境目のすぐ上にいる人は自己負担が2,000円を大きく超えることがあります。計算例で説明します。
- 不動産投資の赤字とふるさと納税の上限(損益通算と土地の借入金利子)不動産所得が赤字になるとふるさと納税の上限額はどう変わるのか。給与所得との損益通算、土地取得のための借入金利子が通算できない規定(措置法41条の4)、住宅ローン控除との関係を計算例つきで解説します。
- 株を申告するとふるさと納税の上限は増える?(申告不要・申告分離・総合課税の比較)特定口座の株の配当・譲渡益を確定申告するとふるさと納税の上限はどう変わるのか。申告不要・申告分離課税・総合課税の3方式で上限額と税額を比べ、国民健康保険料や扶養など税金以外の影響も解説します。
- 個人事業主の社会保険料の目安(国民年金と国民健康保険)とふるさと納税個人事業主が払う国民年金と国民健康保険の年額の目安を、令和8年度の保険料と東京23区の料率で計算します。会社員の料率で見積もるとどれだけずれるか、ふるさと納税の上限への影響も解説します。
- マンションを売ったときの税金:譲渡所得・取得費・3,000万円控除不動産を売ったときの譲渡所得税の計算方法を、建物の減価償却費相当額、所有期間による税率の違い、自宅の3,000万円控除、取得費が分からないときの概算取得費まで計算例つきで解説します。